高知県の山の樹氷からPM2.5検出!!

高知県大豊町にある梶ケ森(標高1399m)という山の樹氷から採取されたサンプルに、大量の“すす”が観測されたそうです。

ここ最近の中国で発生している深刻な大気汚染の影響とみられていて、その中には呼吸器に影響を与えるといわれる、話題の「PM2.5」も含まれていたそうです。

ただ、1月中に徳島県内でこのPM2.5が環境基準を超えた日はなかったので、なぜ樹氷に含まれていたのでしょうか・・・??

樹氷から採取したサンプルを水に溶かしてろ過したところ、フィルターが真っ黒になったので、その物質を分析してみると、PM2.5が含まれていたそうです。

これを採取したとある大学研究者は2007年から約120回にわたって降雪や降雨の後にこういったサンプルを採取しているそうですが、これほどの量は過去になく初めてなんだとか。

電子顕微鏡で確認してみると、すすの中には石炭を燃焼したときに発生するフライアッシュ(石炭灰)なんかも含まれていたようです。

日本の発電所なんかでは、このフライアッシュはすべて除去されるシステムになっているので、公害対策が進んでいない国から、そのまま空気中に放出され飛んできたのではと予想しています。

なんで四国で!?と思われるかもしれませんが、高知県の梶ケ森という山は、地形や気流の関係で日本海からの空気を直接観測することができるそうなので、ほぼ間違いなく他の国からやってきているに違いないと研究者は言っています。

このフライアッシュの中にもPM2.5が入っていたそうだけど、多くはアルミやケイ素で、中には鉛やヒ素など、危険・有害な金属なんかも含まれていたらしい。

気をつけなければいけないのはPM2.5だけではないってことか。

恐ろしい・・・

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